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March 18, 2011

今こそ日本を買わずして何時買うのか

日本人の死生観は古来より自然と共にあり、西行の「願わくば花の下にて春死なん」という句が、そのメンタリティを象徴しています。

自然との共生を強く意識する日本人は、天災もまた宿命と受け入れ、粛々と復興の努力を積み重ねて来ました。

日本人が好む「仕方がない」という言葉は、人知を超えた自然の脅威への対処から生まれたものだと思います。

但し、ここからどう立ち直っていくかは受身の思想ではなく、意志の問題。
「現在」とは過去の限りない選択の累積であり、今からどう行動するかで近未来は変わります。

ここ数日は外貨建て資産を売り払い、バブル崩壊以降初めて、日本株を一生懸命買っています。
頑張る日本企業を応援できるのは幸せです。

かつて「日本には何でもあるが希望だけが無い」と登場人物に嘆かせた村上龍は、NYタイムスにこう寄稿しました。


 だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。
 大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。
 だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。
 だから私は信じていく。

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Comments

こんにちは。

いついかなる時も冷徹に市場と向き合うという私の勝手なakazukinさんイメージが吹き飛びそうなくらい「日本企業への熱い想い」が伝わるエントリーに正直少しびっくりしました。

私はどさくさ紛れに下がりかけた最大投資対象のある日本企業株を買い増し!と思った矢先に一気にほぼ元の位置に戻りボーゼンとなって終わりです。。円高がしつこかったら向かい撃つ覚悟でしたが介入でこちらも腰砕けです。

市場は日本企業選別を強めている気がしますが如何お感じになりますか?


Posted by: blue | March 19, 2011 03:51 PM

私もボランティアではないので、実際のところ、買ったのは主に木曜までで、一部は金曜日に売りました。(金曜も少しは買っています)

エントリーアップは、どうしてもリアルタイムとまでは行かないので、これだけ相場の動きが早いと、感覚的には若干遅行してしまうことは自覚しています。
全ては一種のポジショントークと、常に疑ってかかって頂いても構いません。

ただ、今でもかなりのお買い得感のある物が残っているのは事実ですし、出来るなら日本を主戦場にしたいとは、誰しも思っているのではないでしょうか。

結論としては、週の前半、あまりに安いから日本を買った、というビジネスライクな判断がメインではありますが、ある種の「想い」があったことも脚色ではありません。
今のところ成功ですが、週明けどうなるかは不透明です。

日本企業の選別というのは無論あるでしょうが、何を軸にというのは、これからではないでしょうか。

国のエネルギー政策の今後は、間違いなく大きなファクターだと思いますが。

Posted by: akazukin | March 19, 2011 04:44 PM

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