円高の限界を試す為替市場
S&Pが米国債のアウトルックをネガティブにしたというニュースもあり、85円台まで上昇したドル円は82円台。
震災後急落する直前レベルまで戻ってしまいました。
但し、ドルが売られているのでクロス円はプラス領域です。
アメリカの債務状態に問題があることは以前からわかりきっていた事実で目新しさはありませんが、これまで遠慮していた格付け会社が本音を語ったと、いう意味では新鮮さがあったかもしれません。
財政再建を進めたいオバマにとっては援護射撃と解釈することも可能で、これでQE2などやっている場合ではないとなれば、中長期的にはドルにプラスとも説明できます。
いずれにせよ、相変わらずドル円を予想することは難しく、円売りはクロス円が無難です。
世界経済が比較的順調であるならば、ドル円はセットで売られるというのが過去には基本形でした。
なお、日本が将来本当に危機的状態になって「もう国庫にカネがない」となった時、良く言われるように海外資産を売って国内に戻そうとして円高になるのか、国民が円資産を見限って海外へ移すために円安になるのか。
両方あり得るのですが、後者の勢いが勝るような気はしています。
この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。
Comments