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April 18, 2011

臓器移植の拡大にリスクは無いのか

Co臓器移植を扱ったWOWOWのドラマ「CO 移植コーディネーター」が昨日最終回を迎えました。

ドラマで扱った15歳未満からの臓器提供が、放映中に初めて実際に行われるなど、時節を得た番組でした。

昨年7月の改正臓器移植法施行により、本人の臓器提供の意思が不明な場合にも、家族の承諾があれば臓器提供が可能となりました。

この結果、これまで意思表示が無効とされていた15歳未満の者からも、脳死下での臓器提供が可能になったのです。

こうした臓器移植の拡大の背景は、

・臓器移植の希望者は多い
・にも関わらず、WHOは臓器売買を助長するなどの理由で海外での移植手術を原則禁止した
・反対意見はあるが、国内での臓器提供を増やすしかない

「欲しい、足りない、増やそう」という論法があります。

Card_1言い換えると、あらかじめ「提供しないと署名したドナーカード」を作って保持しておかない限り、自分の意思に反して臓器が移植される可能性がある時代なのです。

私は臓器移植そのものに反対ではありません。

しかしながら、心臓がまだ動いている肉親に積極的に死を宣告して良いのか、臓器をモノのように使えない人から使える人に渡すということで良いのか、他人の死を望む犯罪に繋がらないのか、臓器提供の順番は本当に公平なのか、など課題は多くあります。

臓器提供をしないという判断が、医療(病院)に非協力的という逆のプレッシャーを遺族にかけるという問題もあります。
故人や遺族が医療関係者なら、なおさら無言の圧力がかかります。

望む人が多いからという理由を絶対的根拠とし、無遠慮に神の領域に踏み込むのだとすれば、そこには大いなる違和感があります。

最近、似たような判断をした失敗事例が顕在化しました。

・電力が欲しい
・足りない
・反対意見はあるが、原発を増やすしかない

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Comments

こんばんは。臓器提供する側の医療機関に大変な負担が掛かるのと、その負担に耐えることが難しい現状を考えると、無理な移植はしばらくは広がらないと考えます。今回の様に親族が積極的な場合にしばらくは限られるでしょう。親による暴力が死亡の原因でないかということは常に念頭に入れる必要がありますが。
ところで、AKAZUKINさんは、あしなが育英会を応援されていますね。私もここを通じて震災遺児に寄付をしようと思ったのですが、任意団体で資金の詳細な流れが開示されていないのが気になります。このあたりは精査されていますでしょうか。
長文失礼しました。

Posted by: iceberg | April 18, 2011 09:53 PM

「あしなが」については、定期的に送られてくる「あしなが新聞」や子供たちからの年賀状など、これまでのお付き合いと活動の経緯から、総合的に判断して信頼しているというのが答えになります。

なお過去に、寄付金控除が受けられる団体になぜならないのか、と聞いた時の回答は、「活動に制約が生じるので慎重に検討している」だったと記憶しています。

Posted by: akazukin | April 18, 2011 10:20 PM

どうもありがとうございました。
もうしばらく考えて、信頼出来ると確信が持てたらここを窓口とするようにします。

Posted by: iceberg | April 18, 2011 10:48 PM

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