関西活性化のヒントは「リスク分散」
バブル崩壊後、関西地区は衰退の一途を辿りました。
企業は「選択と集中」を繰り返し、合理化のため東京に集中。
製造業ではトヨタのある名古屋に負け、滋賀県以外は人口減少。
新幹線下り列車では、名古屋駅で降りてしまう乗客が目立ちました。
ここに来て、関西経済圏浮上のきっかけは、東京のバックアップであり、リスク分散の第一優先ロケーションであることが見えてきました。
私は4年間、神戸に住んでいましたが、関西圏の最大の特徴は、首都圏のような金太郎飴的ミニ東京の乱立という姿ではなく、京都、大阪、神戸という特徴ある都市の存在により、歴史ある日本文化の重みと近代化の双方を間近に感じられる地域だということかと思われます。
京都の伝統と気位(きぐらい)、神戸のハイカラ文化と港町特有の国際性、大阪の開けっ広げな商人文化とディープなアクの強さ。
幸いにも東京と関西は、世界最上質の交通インフラともいえる東海道新幹線で直結されています。
美術展や国際会議、スポーツイベントなど、数々の催しが首都圏で中止や延期になっていますが、こうした時にこそ、関西地区が受け皿と成り得ることを、「京都、大阪、兵庫」中心に、一致団結して海外に発信すべきであるように思われます。
この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。
Comments