米国不動産市場はまだ冷えている
米国の雇用回復は着実に進んでいるようですが、FRB内のハト派とタカ派の意見は分かれているようで、今後の金利正常化の道程は依然不透明です。
為替市場では金利差拡大期待もあり、ドル円でのドル買いが進んでいますが、不動産市場に関しては、さっぱり良い話が聞こえてきません。
FTの「Home prices fall across US」。
何とも暗い見出しです。
2月の新築1戸建て住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で前月比16.9%減の25万戸。
統計が開始された1963年以降で最低水準。
年間300万人程度人口が増えるアメリカで、年間25万戸はいかにも少ない。
差し押さえ物件の増大で、市場に中古住宅在庫があふれ、住宅建設業者は中古物件との厳しい競争を迫られていると言われています。
仮にQE2の終了で長期金利が上昇すれば、住宅マーケットはさらに苦しくなります。
FRBは、住宅市場の低迷を金利正常化への障害と考えるでしょうか。
それとも、これから住宅を買う層に取って価格が落ち着いていることは、さほどネガティブではないと判断するでしょうか。
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