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May 04, 2011

株が美人投票なら為替は何か

ケインズが、「株式相場は美人コンテスト」と言ったのは有名な話です。

「美」という概念は、古来から数式化したいという情熱の対象でした。
黄金比率美人説、バストウェスト10:7説など、様々な定量化が試みられています。

株式にも一定のバリュエーションがあります。
PER、PBR、配当利回り、EBITDAなどなど。

美人も株式も、数学的アプローチが一定程度は有効です。

一方、為替市場ではバリュエーション的なアプローチは困難です。
通貨のバイラテラルな交換価値は、政治力学も含めて様々な要素で決まり、固定的なファクターは極めて見出しにくいのが現実です。

ある時は景気、ある時は逃避、ある時はジャブジャブ度合い。

強いて言えば金利差が有効ですが、これは長期的な正解とされる購買力平価説と矛盾します。
過去の例でも、金利差に基づいた短期的なフローの後に、デフレ通貨への逆流が起こることが幾度も知られており、この逆流はしばしば「バブル崩壊」と呼ばれます。

購買力平価が正しいとすれば、高金利通貨が買われるのは「短期的な仮の姿」であり、いずれ終わりが来るチキンゲームということになりますが、ゲームの期間は不明ですし、恐いからといってゲームに参加しなければ利益も出ません。

株が美人コンテストとすれば、為替市場はカジノに似ています。

株式市場は計算が得意な秀才タイプでも何とか戦えますが、為替市場での常勝プレーヤーは、心理戦に長けたギャンブラータイプであることが多いと言えそうです。

出来るだけ自分が得意なゲームでプレイすることも、人生においては重要な選択です。

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Comments

興味深いエントリーでした。

AKAZUKINさんの得意分野は何でしょうか?

私は為替は全くダメです。「completely beyond my understanding」です。理詰め人間には何がなんだかさっぱりわかりません(笑)。

株式は最も得意ですが昔のようにやたらに数字をいじるくせはなくなりました。行動心理学とでもいうのでしょうか?人間の根源と欲望をトコトンマデ追求してその上で「big picture」にそれを乗せて最後まで耐えたものに抑制的に投資するようにしています。

これとて正解か?と言われれば分からない暗中模索です、いや、これでダメなら自分自身がダメなんだと諦めがつく唯一の投資だと自分に言い聞かせています。

Posted by: blue | May 05, 2011 at 01:37 AM

私は元々株オンリーだったのですが、為替動向が株に与える影響が非常に大きいのでFXも始めたという経緯があり、FXはあくまでサブの位置づけです。
どちらも短期は苦手なので、スイング的な取引ですが、FXは通算でチョイプラくらいだと思います。
FXは良く言えば「総合力が問われる」市場ですが、最近特に投機的になって実体経済を振り回している感じもします。
流動性が高いことは本来安定をもたらすはずですが、レバレッジによる取引量の増加であれば、振幅の大きさを招くのかもしれません。

Posted by: akazukin | May 05, 2011 at 07:25 AM

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