なぜ今、オバマはビンラディン殺害を決断したのか
報道によれば昨年夏からアメリカは情報を掴んでいたようです。
「ビンラディンは100万ドルの豪邸にいた」とアメリカ側は印象付け、神格化された革命指導者のイメージダウンを図ろうとしています。
事実として、パキスタンの首都イスラマバードから僅か60kmで、家族と一緒に生活していたことには驚きました。
闇に紛れて山岳地帯の洞穴を転々としている、のではありませんでした。
9.11から10年。
中東の若者たちは、非生産的なテロ活動よりも、フェイスブック等による民主化運動の方がずっと効果的であることを学びました。
しかも怪我や死の確率が格段に低いのです。
仮に単発的な報復テロがあったとしても、反米的で過激な動きは限定的な支持にとどまるという計算もあるのでしょう。
日本は震災で散々痛めつけられていますから、こんな場所で「ジハード」の正当性はなく、テロの候補地となる可能性は非常に低いと判断されます。
アルカイダはむしろタリバンとの連携をより強め、アフガニスタンでカルザイ政権を打倒することで求心力を高めることに集中せざるを得ないかもしれません。
再選を目指すオバマにとっては大きな得点。
何しろ、「共和党の大統領には出来なかったことを私は成し遂げた」のです。
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