なぜ誰もリニア反対と叫ばないのか
確かに、東京-名古屋-大阪を高速鉄道網で結ぶことは日本経済の発展に寄与しましたが、それは成長時代の話。
時間距離の短縮は、経済が拡大している時は富の分配をもたらし、経済が収縮している時は競争激化により富の独占になる傾向がありそうです。
九州新幹線が熊本や鹿児島への観光客を増やしたとしても、地元の雇用や消費が福岡へ逃げていきます。
移動時間が短くなれば、ビジネス利用の宿泊は減ります。
リニアと東京オリンピック招致は、さほど支持が広がっていないのに、年寄りたちが自分の成功体験で「夢よもう一度」と主導している点が似ています。
下のアンケートによれば、シニア支持派は半分以下。
国民的コンセンサスがあるとは言えず、本来はゼロベースからの議論が必要な投資だと思われます。
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Comments
はじめまして。
私もリニア計画に大きな疑問を抱いております。
反対意見はけっして少なくはないと思います。ただ沿線の地方紙の一部を除き、マスコミが批判的な意見を全く取り上げないために、そうした声が伝わりにくいのでしょう。その裏には、最近雑誌等で話題になっておりますような、電力会社とメディアとの関係があるのではないでしょうか。JR東日本や西日本に比べると、JR東海のCMは多く放送されていますからね。
国土交通省がおこなったパブリックコメントに寄せられた888通の意見のうち7割が計画見直しを求めるものだったのにもかかわらず、計画を一方的に認可したことが、この計画の怪しさを物語っていると思います。
少子高齢化社会での交通インフラの過剰整備、しかも建設費・維持費・電気代ともに非常に高額なうえ輸送力の小さいリニア方式…元がとれるのでしょうか?
Posted by: kabochadasiuki | July 23, 2011 01:33 PM
走り出したら止まらない公共事業の典型だと思います。
おっしゃるようにメディアは沈黙、関係者には今さら戻れないという意識があり、JR東海には反対勢力を押さえる政治力もあります。
東海道新幹線のバックアップという意味合いでは在来型新幹線をもう1本という手もあります。
輸出するには高すぎるでしょうし、工期も長すぎます。
別に絶対反対ではないですが、今後の日本の身の丈に合っている投資なのかどうか、冷静に議論してみるのが普通の国だと思います。
Posted by: akazukin | July 23, 2011 01:48 PM
もういらない
南アルプスに穴を開けるべからず。
東海道新幹線の大改修を如何に行うか真剣に考えられたし。
既に高速道路や空港等が全国的に整備されておりリニアの為に莫大な費用を投じるならば既存の高速道路や空港等のメンテに振り向けて欲しいものであります。
Posted by: I love train | August 30, 2013 12:16 AM