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October 15, 2011

中国で不動産が値下がり

Woah325_cprice_g_20111009194509一番左の棒グラフ。
9月の住宅価格が僅かにマイナス。(拡大してよく見ないとわからない程度)

しかもこれは前月比であって、前年比ではありません。

当局はこの1年間で5回の利上げ(計1.25%)を実施して引締めを行いましたが、ようやくピークアウトの兆しが出たかどうかの段階ということになります。

社会保障が整備されていない中国では、一部の富裕層を除き、いくら豊かになっても消費より貯蓄や投資が重要。

家が無いと結婚できないという現実もあり、不動産への需要は尽きません。
金融引締めよりも低廉な住宅の絶対数を増やすことが重要ですが、儲からない開発に地方政府は熱心とは言えません。

WSJの「Housing, Fuel Costs Ease in China」によれば、ガソリン価格もやや下がっているものの、9月のCPIは前年比6.1%上昇。

8月の6.2%から僅かに減速したものの、項目別では食品が前年比13.4%上昇で、食品以外は2.9%上昇と、庶民にインパクトの大きい食品の値上がりは深刻です。

共産党と結びつきの深い官僚や企業家は海外ツアー三昧。
地方出身者は都会の大学を出ても仕事は無く、家賃と食品価格上昇で生活は困窮。
かつてのシェルターを利用した安い「地下アパート」は、衛生面等の理由から当局の立ち退き命令も一部で出ています。

金融引締めは既に中小企業の資金繰りに影響を与え始めており、失業率の上昇も懸念されます。
一方インフレ指標を見れば金融緩和に転じる状況では全くありません。

この数十年、人為的な為替政策と投資主導で驚異的な発展を続けた中国経済は今、深刻な社会のストレスに覆われ、困難な舵取りに直面しています。

抑圧されている不満のエネルギーは、日米の比ではないだろうと想像されます。

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