弱い日本の強い円
「弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)」は、あまり期待していなかったのですが、予想に反し、非常に丁寧かつ真摯に書かれている本でした。
本書の中に出てくる幾つかのキーワードを紹介します。
・ドル円よりもウォン円相場が重要
・国力と為替は無関係
・長期では購買力平価が成り立つ
・ドル円150円は日本の不幸
・日本はデフレではなく物価が安定しているだけ?
多くの政治家がこの程度まで理解すれば、無駄な介入を続けることもなく、円高の真の意味と対応を考えることが出来るはずです。
FXに真面目に取り組みたい人にも、為替市場のメカニズムにどうも馴染まないと思って避けている人にも、ただ為替がどう決まるのか知りたいと思っている人にもお勧めできます。
相場に対する見方も共感できますし、かなりの良書というレベルに達していると判断します。
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