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November 10, 2011

オリンパス株はいくらが妥当か

Z今回のケースでオリンパスを上場廃止にすると、会社よりも(何も悪くない)株主へのペナルティが大きすぎる結果となるので、あまり良い策ではないと私は思っていますが、既に監理銘柄にも指定され、売れなくなる恐怖が投げ売りを誘っています。

3日連続のS安で、今日の終値は484円。
予想PER7.3倍。
一体いくらまで下がれば買えるのか。

こうした急落の場合、「半値八掛けニ割引」が案外当たるのですが、既にこの域は超えました。

次に考えるのは純資産価格。

H23/3期の1株当たり純資産は613円。

現時点ではPBR0.79倍ですが、これは解散価値目当ての投資として非常に魅力的な水準とは言えません。

しかも、純資産1500億円に対して、のれん代が1680億円。
のれん代を全額償却すると債務超過となるので、PBRでは買いにくいのが現状です。

視点を変えて、ドル箱の医療事業に注目します。

直近の有報によれば、内視鏡を含む医療事業の年間営業利益は750億円。
今回の件によるブランド毀損で0.8掛けし、実効税率を保守的に50%としても、EPSは110円。
現在のPERは、4.4倍と馬鹿安です。

ちなみに医療事業は分社化されて、オリンパスメディカルシステムズ社となっているので、この会社を単独で買えるのなら借入金も無く、2000円前後の株価も正当化可能です。

内視鏡など独占的なコアビジネスが維持されると考えるなら、株価は既に相当のバーゲンですが、勢いはとにかく売り。

現在のパニック心理がどこかで反転するのかどうか、注目したいところです。

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