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December 23, 2011

「烏坎事変」は村民の勝利

1221wukan01広東省の漁村「烏坎(Wukan)」の抵抗運動は、当局が大きく譲歩。
住民側がバリケードを撤去し、平和が戻って来ているようです。

WSJの記事によれば、
・拘束中に死亡した抗議活動指導者の遺体の返還
・勾留されていた男性3人の釈放
・村が民主的に選んだ統治委員会を認めること

に当局が同意。

この勝利は、当然ながら大きな影響を与えているようで、FTの「Wukan villagers agree peace deal」によると、
鳥坎の北100kmの村、Haimenで国営発電プラントからの環境汚染に抗議し、3日前から数万人の住民が高速道路を閉鎖、民兵団および暴動鎮圧警察と衝突する事態になっているとあります。

これまでこうした抗議運動に「上手く対応すること」が、地方幹部から北京への道でしたので、常に弾圧がメインシナリオでした。
広東省共産党書記も大いに悩んだことでしょうが、結果が全てを物語っています。

共産党幹部の中では民主化の容認スピードに関して議論が二分し、大きな波紋を生みつつあるのではないかと推測されます。

もはや22年前のように戦車で押し潰すことは出来ません。
とはいえ、国民が要求をエスカレートさせれば、軍が動く口実を与えます。

今回の烏坎村は、「腐敗は許さない」と正論を掲げつつも共産党の統治それ自体には異議を挟まなかったこと、住民側の自治組織が良く機能して統率が取れていたこと、メディアを巧みに使って情報をオープンにすることで当局の行動を牽制したことがポイントであったと感じられます。

この勝利の方程式は、地方幹部の横暴に悩む中国全土に、瞬く間に広がっていくものと思われます。

これが「中国の春」となるかどうかは、国民も共産党も「急ぎ過ぎない知恵」を十分に持っているかどうかが鍵となりそうです。

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