アジアの不動産はクールダウン
明らかにバブルだった中国不動産市場が調整入りするのは想定の範囲ですが、その余波(?)が周辺アジア諸国にも及んでいるようです。
WSJの「The Shine Is Off Asian Properties」によれば、
北京、香港、シンガポール、シドニーでは明らかに価格下落が発生。
ソウル、バンコク、クアラルンプールではほぼ横ばい。
過去5年で70%も住宅価格が上昇したシンガポールでは大量供給の為、価格は今後3年で30%の下落も有り得るとの予想。
2009年初めと比較して75%も上昇した香港では、価格下落は穏やかながら、中国本土と同様に取引件数の減少が目立つ。
なお、日本の地価は20年連続の下落と紹介されています。
ちなみに国交省の地価公示資料によれば、東京圏の住宅地は昭和58年を100とした場合、H23年が101と約30年前に逆戻り。地方平均は89。
これが商業地になると、東京圏が75、地方平均は54。
S58年はまだバブル前で、住宅の在庫も相当残っていた「普通の状態」と記憶していますが、地方商業地が当時の半分というのはちょっとショックな数字。
地価は国富であり、日本は全体として昭和58年当時よりも貧しくなったと見ることが出来ます。
但し、当時の為替はドル円が232円。
ドルで見ると、全てが3倍に換算されますから風景は一変します。
グローバル化の中で、日本の地価も国際価格に合わせるための調整が行われていると考えた方が良さそうです。
だとすれば、住宅より商業地の方が下がることも腑に落ちます。
この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。
Comments
Impressive blog! -Arron
Posted by: rc helicopter | December 21, 2011 05:04 PM