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December 27, 2011

年末年始はプレミアリーグ

1623689_w2ヨーロッパサッカーリーグは現在クリスマス休暇中です。
主要リーグの12月最終試合と年始開始日は次の通り。

スペイン(リーガエスパニョーラ) 12/18、1/8 20日間の休み
イタリア(セリエA) 12/21、1/7 16日間
フランス(リーグ・アン) 12/21、1/14 23日間
ドイツ(ブンデスリーガ) 12/18、1/20 32日間
オランダ(エールディビジ) 12/18、1/20 32日間

概ね3週間から4週間のウインターブレイクが慣例です。

異色はイングランド(プレミアリーグ)。
流石に12/23~12/25まではお休みですが、26、27、30、31日には試合が組まれ、年明けも元旦から4日まで数試合ずつ開催されます。

年末年始にサッカーが見られるのはありがたいのですが、どうしてイングランドだけが、という疑問は残ります。

そもそも1980年代、イギリスのサッカー中継は無料でしたが、一方でクラブ経営は厳しく、設備は老朽化。
欧州サッカーはACミランを中心にまわっており、華やかなセリエAに対し、やぼったいプレミアは田舎もの扱いでした。

1992年、ルパート・マードックとイングランドサッカー協会が結託。
当時の1部所属チーム全てが独立してイングランド・プレミアリーグを設立。マードックの有料衛星放送のBSkyBが中継を独占しました。

これによってプレミアリーグの経営は安定し、古びたスタジアムが次々と改修されて立派になりましたが、一方で庶民のお茶の間からサッカー中継が消失。

金持ちは有料放送、庶民はスポーツバーという棲み分けが出来ました。

大衆の怒りに対応するため、一定の試合は無料放送が義務付けられるユニヴァーサル・アクセス法が世界に先駆けてイギリスで整備されたものの、その範囲はワールドカップ本大会やヨーロッパ選手権本大会などに限定されています。

こうした背景を考えると、プレミアリーグが最もサービス精神が旺盛というよりは、有料放送への加入を促進するため、最も商業主義に忠実だと見るのが正しいのかもしれません。

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