年末年始はプレミアリーグ
異色はイングランド(プレミアリーグ)。
流石に12/23~12/25まではお休みですが、26、27、30、31日には試合が組まれ、年明けも元旦から4日まで数試合ずつ開催されます。
年末年始にサッカーが見られるのはありがたいのですが、どうしてイングランドだけが、という疑問は残ります。
そもそも1980年代、イギリスのサッカー中継は無料でしたが、一方でクラブ経営は厳しく、設備は老朽化。
欧州サッカーはACミランを中心にまわっており、華やかなセリエAに対し、やぼったいプレミアは田舎もの扱いでした。
1992年、ルパート・マードックとイングランドサッカー協会が結託。
当時の1部所属チーム全てが独立してイングランド・プレミアリーグを設立。マードックの有料衛星放送のBSkyBが中継を独占しました。
これによってプレミアリーグの経営は安定し、古びたスタジアムが次々と改修されて立派になりましたが、一方で庶民のお茶の間からサッカー中継が消失。
金持ちは有料放送、庶民はスポーツバーという棲み分けが出来ました。
大衆の怒りに対応するため、一定の試合は無料放送が義務付けられるユニヴァーサル・アクセス法が世界に先駆けてイギリスで整備されたものの、その範囲はワールドカップ本大会やヨーロッパ選手権本大会などに限定されています。
こうした背景を考えると、プレミアリーグが最もサービス精神が旺盛というよりは、有料放送への加入を促進するため、最も商業主義に忠実だと見るのが正しいのかもしれません。
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