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January 25, 2012

31年ぶりの貿易赤字

akazukin「しばらく、元気?」
財務省「おお、1年前の同窓会以来だね。相変わらず、しょーもないブログ書いてるじゃないか」

「読んでくれてありがとう。金時計(きんどけい)の君に口癖の”しょーもない”と言われるとくすぐったいよ」
「まあ、君の大学時代の成績を考えれば、頑張っているほうだろうね」

「そうやって、いつまでも大学の成績に拘る君たちの文化はそろそろ滅びるだろうね」
「ところがそうでもなくてね。早大卒の総理なんか洗脳するのは簡単。今や忠実なマリオネットさ」

「財務省が日銀を動かせば、FRB並みに量的緩和することも可能じゃないの?」
「そりゃ出来るさ。しかし彼らも我々と同じ税金で食う人々。危険を冒すより、税収が増えた方が基本的にはウェルカム。仮にやるにしても、消費税増税が決まってからでも遅くない」

「君たちに取っては遅くない、でしょ」
「無論さ。貿易赤字のニュースは最大限に利用させてもらって、財政再建のために増税止む無しの世論を作っていってもらう」

「誰に?」
「モチロン馬鹿新聞たちさ。ここだけの話だが、A新聞の記事は俺がドラフトを書いて渡してやった。N新聞はまだしも、全国紙の記者で、本当に税と財政がわかっている奴などいない。君も良く悪口を書いてるじゃないか」

「稼げない国になりかねず、というのは君が昔から良く使うフレーズだからね」
「これ以上はノーコメントだ」

「君は増税さえ出来ればハッピーかもしれないけど、日本全体が衰退すれば元も子もないだろうに」
「実際のところ、日本全体のバランスシート2700兆円に比べれば、900兆円の政府負債など実は大騒ぎするほどではない。国内消化率が云々と世間は言っているが、要するに売れない投資家が買っている限りは大丈夫という単純な理屈だ。本当に重要なことは、増え続ける社会保障費にストップをかけることだが、票が恐い政治家はそれが出来ず、仕方がないから増税だけネバーギブアップ。歳入だけ議論しているのは滑稽な話だが、それは政治と愚かな国民の選択だ」

「財務省の本音は円高容認?」
「というわけでもないが、中長期的に国債市場を支えることが最重要という認識は共通だ。企業が全て海外に出ようが、株式市場がいくら低迷しようが、国債市場は守らないと国が崩壊する」

「崩壊するのは君の老後設計でしょ(笑)」
「同じ意味さ(笑わず)」

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