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January 08, 2012

もう男だけで楽しむことは許されない

Bed3lul7hij1rrwczugwpodjo1_500将棋の里見香奈女流3冠が初段に昇格したことがニュースになっています。
囲碁の「女性棋士」は基本的に男性と同じ土俵で戦っていますが、将棋の「女流棋士」は女性だけの戦場。

これではつまらないと、プロ将棋の養成機関「奨励会」に昨年入門したのが里美女流棋士。
囲碁は初段でプロですが、将棋は四段でプロなので、初段到達は単なる通過点ですが、これまでの壁を越えて四段が視野に入ったという意味で快挙です。

女性棋士が珍しくない囲碁に比べると将棋は男女の実力差が激しく、女流棋士が予選参加できる棋戦においては、「男が女に負けるのは恥」という暗黙の了解がありました。

女は将棋より囲碁。
なぜなら、囲碁は陣地争いで貯蓄概念だから女に向いている。
囲碁は将棋より上品。なぜなら縁台将棋はあるが、縁台囲碁はない。

色々言われて来ましたが、要するに伝統的に障壁が高く、女性の将棋人口が少なかったから強い女性が生まれなかったということ。
かつての林葉-中原の醜聞劇も、「女流棋士」のイメージを落としたかもしれません。

戦後社会は、男だけでエンジョイしている世界に女性が侵食を続けてきた歴史とも言えます。

1990年には「おやじギャル」が登場。
今世紀になってからは、釣りガール、カメラ女子、山ガール。

結婚の際、女性の性を名乗る「女性婚」が、1975年が1・2%、2000年は3%、2010年は3・7%(厚労省)と徐々に増えているというデータもあるようです。

最後の「純粋ホモ社会」ともいえる将棋界が攻められているということは、この侵食もいよいよ完成形に近いようです。

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