« アストン・ヴィラのジャージースポンサー | Main | 海南島バブルその後 »

January 15, 2012

波乱は起こらなかった台湾総統選挙

Chn12011423000015n1得票結果は、
馬英九 国民党 689万1139(51.6%)
蔡英文 民進党 609万3578(45.6%)
宋楚瑜 親民党 36万9588( 2.8%)

大方の予想どおり、国民党の馬英九氏の勝利。
立法院(国会)選挙は、前回より議席数を減らしたものの、国民党が64/113と過半数を確保。

馬総統は当選後の記者会見で、経済関係を中心に中国との関係を「さらに深める」と述べています。

台湾独立派から見ると、今後が大いに懸念される結果となりましたが、こうした自由な選挙結果が中国で盛んに報道されること自体、中国共産党のアキレス腱に触れるという効果もあります。

人口に50倍以上の差があるので、経済的には中国による台湾支配が進みますが、精神文化面では台湾の方が輸出するものを持っているので「貿易黒字」。

台湾が大陸から得るのはマネーですが、台湾に来る中国人は、失われた中華文化と本来作りたかった政治体制を体験します。

「俺たちは元々こうだったし、こういう自由な国家体制を作りたいと考えていたはずではないか。今の姿は本当にこれしかないのだろうか」。

台湾の最終兵器は、飲み込まれるフリをしながらの民主主義を抱えた自爆攻撃でしょうが、それを成功させるには、期が熟すのを辛抱強く待つしかない。
だから、中国とは決定的な対立を避けながら長期戦で臨む。

それが台湾の人々の現時点での選択であり、国民党が前回よりも得票を減らした理由かと思われます。

この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« アストン・ヴィラのジャージースポンサー | Main | 海南島バブルその後 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« アストン・ヴィラのジャージースポンサー | Main | 海南島バブルその後 »