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January 19, 2012

日本国債CDSの確認

Chart左図は日本国債(JGB)のCDS。
最近、昨年10月4日の高値と並ぶ155近辺まで上がったことが一部で話題になりましたが、少し不安が緩和されています。

そもそも当の日本人は一切取引に参加していないといわれるJGBのCDS。
欧州債務危機に乗じて、今度こそJGBの売りを相場にしたい、という外人勢の思惑が見え隠れします。

ちなみに現在、イタリア国債のCDSが504、スペインが404、ポルトガル1176、フランス208といったところです。

通常は国債が危ないと思ったらその国の通貨を売り建てることでヘッジ出来るのですが、日本円には必ずしも当てはまらない可能性があることは重要です。

日本財政の破綻懸念で長期金利が上昇した場合、JGBを割安と考えた新規の外人買いと日本人の海外資産売却による防衛買いで、一旦は円高もあり得ると考えられます。

外人売りで円安になるには、まず外人に買ってもらわないと売りが出ない理屈。

「もしフリ」で提示されている、日本の銀行が我れ先にと国債市場から逃げ出すシナリオは、無論想定しておく必要があるものの、これほど単純かどうかは別問題です。

日本人が日本国債を買い支えている限り、日本の財政赤字は「family issue」であり、問題の焦点は外人の動向ではなく、外人の動向に日本人がどう反応するかです。

見方を変えると、国債暴落(金利上昇)が絶対に円安とも言い切れない日本の投資家は、つくづくヘッジがやりにくいとも言えます。

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