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January 27, 2012

DOWと金利は、どう相関しているのか

「株高債券安」という言葉があるように、一般的には株が上がる時、金利は上昇します。

1z左はNYDOWと米国長期金利(10年)の5年チャートですが、2010年春くらいから乖離が大きくなり、現在では逆に動いているといっても良いくらいのギャップが生じています。

この1年間で見ると、DOWは5%上昇したものの、10年金利は3.2%から1.93%へと大きく低下。
「株高債券高」、即ち、低金利での企業成長シナリオは、何を意味するのでしょうか。

この数年間で起こった金融上の重要イベントは、リーマンショックを癒すために実施されたFRBの量的緩和。
MBS(住宅ローン担保証券)の購入を中心に、200兆円近いドルが供給されました。

現在の債券市場が2%の金利を示しているということは、今後10年間の米国経済の成長率も同程度ということになり、仮にバーナンキのインフレ目標2%が実現するなら、債券投資の成果は実質ゼロです。

株式市場が楽観的過ぎるのか、それとも債券市場が悲観しているのか。

2zさきほどのグラフに日経平均を加えてみると、日本株と米国金利がほぼ同じ動きになります。

日米経済はせいぜい2%程度の低成長。
しかし、米国主要企業は新興国を含む世界の成長を取り込んで堅調に成長していくだろう、ということでしょうか。

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