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January 01, 2012

野いばら

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野いばらは、第3回日経小説大賞受賞作です。

といっても経済小説といった趣きは、せいぜい主人公が種苗関係のM&Aの仕事をしているといった設定程度で、ストーリーは幕末日本にやって来たイギリス人海軍士官と、彼に日本語を教えることになった日本女性の切ない恋物語りが中心です。

江戸時代末期の史実や風景描写などを織り込みながら、現代と過去の時間軸を巧妙に紡いでいく文章力はとても新人のものとは思えず、選考委員もこの筆力に参ってしまって満票での受賞決定だったようです。

全てがキレイで美化されすぎているところが唯一の欠点。

ロマンにリアリズムは不要、と割り切ってこの世界に浸りきれるなら絶対のお勧め本ですが、あまりに出来すぎた話はちょっと、という人は十分に立ち読みしてから購入するのが良いと思います。

なお私の調査によれば、著者は読書好きの広告代理店勤務の方のようです。

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