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March 24, 2012

シェールガス革命は日本に福音か

Lng
石油よりも環境コンシャスな天然ガス。

大手商社は先を争っての権益確保に乗り出しており、先月は三菱商事がカナダのエンカナ社の天然ガス開発プロジェクトに総額2000億円以上の出資を決めています。

グラフは、2007年1月を100とし、日米欧の天然ガス価格と原油価格(WTI)を比較したチャートです。

原油価格は2倍になっていますが、アメリカのガス価格は2分の1。
エネルギー自給率が高くなったアメリカは中東原油への依存度が低くなり、軍事力をアジアにシフトすることが可能になりました。

欧州の天然ガスはロシアへの依存度が高いこともあって5割ほどの上昇ですが、それでも原油上昇率よりは低くしようと交渉しています。

日本は3.11以降、売り手の言いなり。

「高く買っても、値上げすれば良い」
原発停止という緊急事態で止むを得ない側面はあったものの、電力会社のコストオン体質が影響していそうです。

日本政府はアメリカとLNGの輸入に向けた交渉を進めていると報道されており、シェールガス開発の今後は、単に日本のエネルギー確保の安定という面だけではなく、我が国の軍事同盟国アメリカの安全保障戦略にも影響を及ぼす、恐らくは最大のファクターとして注目されます。

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