米財務省は相場で儲けたが
その収支は、$225 billionの投資で$25 billionの利益。
仮に80円で換算すると、18兆円買って2兆円の勝ち。
異常な事態では、最後の買い手として国家が登場してリスクを負うことが結果においても正当化されました。
脅えた投資家の損失が国全体の利益に転化したことは、倫理的にも問題なさそうです。
しかしながら、本来は市場の黒子役である公的機関が自ら多額のリスク資産を購入することでようやく危機が去った、という事態そのものが問題。
ECBが国債を買う、日銀がETFを買う。
最後の担い手のはずなのに、最近は日常的に市場に登場するようになりました。
切り札が頻繁に登場さぜるを得ないところに、今の金融市場の本質的な脆弱性が感じられます。
脆弱さの原因は、サブプライムローンに見られるように信用の安売りです。
ギリシャの国家債務危機は、信用の安売りで始まった問題を、信用の毀損で解決するという究極の先送りでした。
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