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April 17, 2012

100,000年後の安全

51k6wnq4lyl__sl500_aa300_ドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」のテーマは、10万年後の人類に放射性廃棄物の危険性に関するメッセージをいかに伝え、我々世代の責任を果たせるのか、という点にあります。

どう伝えるのかを考えるには、10万年後の人類がどのような状態なのかを正しく推測する必要があります。
「ウランだって有限」と、作中で女性サイエンスエディターがポツリと語ります。

現在確認されているウランの埋蔵量は550万トン。
年間需要量は7万トンなので、単純計算で80年分です。

中国とインドが先進国並みに電力を使い出せば原発に頼らざるを得ず、さらに短期間で無くなります。

石油の埋蔵量は、「いつでも残り40年」などと揶揄されますが、現時点で確認されている(と言われる)埋蔵量1兆3千億バレルを、現在の1日の消費量8000万バレルで割ると、およそ45年です。

大量のエネルギー源に支えられた我々の生活を後戻りさせることなど現実的ではなく、僅か1年前に大惨事を経験した国家も原発再稼動へと動いています。

産業革命以降、化石燃料を本格的に使い始めて、およそ200年。
1億~2億年かけて出来た石油を数百年程度の短期間で燃やし尽くし、次世代エネルギーへの具体的な展望がない我々が、10万年後への責任を議論することに意義があるのか。
パラドックスか、偽善行為か、悪い冗談か。

それは、科学よりも哲学の領域かもしれません。

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Comments

確かに哲学の領域と思います。
ただ、持続可能性を目的とする哲学は必要とも感じます。

年金も原発も産廃問題も、本質はみな同じ、借金の先送りです。
10万年後まで責任を負えとは言いませんが、
10年後の安全を考えれば、
おのずと10万年後も良くなるのではないでしょうか。

Posted by: yamazakidog | April 23, 2012 01:48 AM

おっしゃるとおりです。

なお、私は今後の人類に悲観的で、持続性の課題に優先して対応せず、結局は、目の前の問題の解決に終始して問題を先送りしていくのではないかと思っています。

先のことを考えられるのは、余裕のある時だけですが、余裕があればあったで油断して考えないという繰り返しでした。

Posted by: akazukin | April 23, 2012 07:30 PM

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