バンキア銀行は立ち直れるのか
スペインのバンキア銀行が190億ユーロ(約1.9兆円)の資本注入を政府に要請したと報道されています。
既に今月上旬、45%の株式を国が保有しており、国家主導の救済策が本格化しました。
バンキア銀行という耳慣れない名称は、2010年12月、7つの貯蓄銀行が統合されて生まれました。
主体となったのは、カヤ・マドリッド銀行(これは聞いたことあり)でシェアは52%。
カヤ・マドリッドは売上で国内第4位でしたが、統合によって第3位に。
所有不動産は約4兆円でトップ。
総資産はおよそ33兆円。
日本で資産額4位の「りそな」の8掛けくらいの規模ですが、日本とスペインのGDPは4倍くらい差があるので、これを考慮すると、総資産143兆円のSMBCにも匹敵するインパクトがあるかもしれません。
スペインの不動産は、この数年で下落率が平均20%。
リゾート地では、ざっくり40~50%といったところと推定されるので、2兆円程度で全てが解決するとは思えませんが、とりあえずの出血停止は出来そうです。
こうしたニュースへの市場の反応として、救済が好感される場合と、事態の深刻さがより悲観される場合の二通りがありますが、週明けはどちらでしょうか。
いずれにしてもこの本店ビルは、いかにも拙かったと思われます。
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