2020年五輪はイスタンブールが良いと思う
2020年五輪開催候補地は、東京、マドリッド、イスタンブールに絞り込まれました。
冬を含めれば過去3度もやった日本、バルセロナで経験があり、今や世界不安の震源地スペインが並び、「これからの国」はトルコだけ。
W杯を成功させた南ア、東南アジアの製造大国タイ、BRICSの一翼インドなどフレッシュな顔ぶれが欲しいところですが、大掛かりな装置イベントとなったオリンピックは立候補のハードルが高くなっています。
IOCの調査によれば、東京の国内支持率は47%。
私の実感としては、もう少し低いと思われます。
関係者は支持率を上げるのが課題と言いますが、支持率が低いのに勝手に招致運動しているという印象。
ここからの戦略は、「上手く降りる」作戦を推奨します。
幸い、日本とトルコの関係は良好ですから、「長い友人と争うのはしのびない。自発的に降りてイスタンブール支援にまわります」と言えば、おそらくトルコは大感激。
一銭も使わずに多大な外交成果を得ることが出来ます。
エジプト大統領選挙が「旧軍事政権生き残りの世俗派 VS イスラム」の構図になっていることが象徴するように、イスラム圏では常に宗教と現実主義の葛藤が問題になります。
伝統的な世俗主義と、近時台頭する宗教勢力との折り合いの付け方が最も上手いと思われるトルコが開催地となることは、世界のイスラム諸国に向けて「対立よりも融和」の強いメッセージを送ることが出来ます。
実際のところ、多くのイスラム諸国がトルコを見本にしたいと足繁く訪問していますし、トルコを足掛かりにイスラム圏での商売を拡大したいと目論んでいる日本企業は多いのです。
さらには、東京直下型地震を想定しながらオリンピックを招致するという行動は矛盾しているのではないか、との意見もあります。
(写真はSPEEDの上原多香子さんです)
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Comments
私は我欲に満ちた国の我欲に満ちた一国民です。
真面目な意見
我欲五輪はもういらない
五輪招致に投じる資金とか資材とかあるならば東北の被災者の為に一寸でも役立てていただきたい。
アスリートの育成とかサポートの為に国の予算を使うこと自体は一向に構わないし賛成しても良いけれども、五輪招致とは関係無いでしょう。
Posted by: 我欲都民 | August 18, 2013 10:40 PM