ウィスコンシンの戦いは共和党勝利
ウィスコンシン州の知事リコール選挙は、リコールされたスコット・ウォーカー州知事(共和党)が当確と報道されています。
リコールの原因は「財政緊縮」。
17万人の州政府労働組合員に対し、賃金値上げ交渉以外の集団交渉権を剥奪し、年金負担を給与の5.8%、医療保険料は現行の2倍以上である12.6%にまで引き上げる法案に知事が署名。
これに対し、組合潰しだ、と州公務員が猛反発。
大挙して議事堂を占拠し、100万人以上の署名を集めてリコールが成立。
しかしながら、大統領選の前哨戦と注目された選挙は、共和党が制しました。
ウィスコンシン州はアメリカ中西部に位置し、人口は570万人。
MLB球団は、ミルウォーキー・ブルワーズ。
ブルワーズ→醸造する人→ビール→ドイツ。
住民の内、ドイツ系がおよそ4割。
人口より牛が多く(嘘です)、乳製品やソーセージなどが有名。
勤勉なプロテスタントの伝統が息づく地域と思われますが、そうした場所でオバマ的な価値観が否定されました。
ロムニーが立派な候補だとは思えませんが、彼こそがアメリカの建国的価値観である自由と自立の体現者であり、オバマは政府を肥大化させる社会主義者で良き伝統の破壊者だ、という二者択一論になった時、結果は予想できません。
このように極端な座標軸が作られ、国を二分させてしまう原因を作ったのが、理想に燃え、アメリカは一つと叫んだオバマ自身であることは実に皮肉。
現代社会に広がる埋め難い亀裂を感じさせます。
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