激しくシャープを攻撃するマーケット
シャープは先月、HP上に100年史を公表しました。
シャープペンシル、液晶電卓、ビデオ、携帯電話、太陽光発電。そして2002年亀山、2009年堺と液晶テレビへの大型投資。
確かに、「目の付けどころがシャープ」な製品も過去にあったと思います。
しかし2010年、スローガンを「目指してる、未来がちがう」と何だか曖昧なものに変更。
一昨日8月3日、シャープ(6753)の株価は28%安の192円。
社債市場も凶暴化。
20回CB(償還平成25年9月30日)はストップ安5円(5.4%)安の87円で、利回りは約13%。
残存期間が1.62年の22回債の気配値は73円で利回りで22.31%。
スペイン、イタリアを通り越し、ギリシャの水準に向かっています。
台湾市場では鴻海精密工業が6.8%安と年初来安値を更新。
鴻海は、3月に合意したシャープへの出資に関して両社が見直しをすることで同意したと台湾の証券取引所へ文書で提出。
シャープはこれを否定。
4月2日の「シャープの反発はもう終わりか」という記事の中で私は、この提携はシャープの「敗戦処理」であり、「シャープという企業そのものの将来が危惧されます」と書きました。
これは実質的な経営権が台湾側に奪われてしまったことを心配したものですが、市場はより深刻な懸念を現実のものと織り込みつつあるように見えます。
Comments
シャープの液晶テレビ及びレコーダーを使っているが、レコーダーはフリーズすることがある。
シャープの空気清浄機も使っているが、これは今のところ問題はない。
Posted by: どじょう | August 05, 2012 12:09 PM