欧州はなぜ行き詰ったのか(1)
森に覆われた欧州大陸では、10~12世紀頃に大きく開墾が進み、飛躍的に人口が伸びたと言われています。
帝国が滅んで群雄割拠の中世、多くの都市が城壁に囲われて生活し、点と点を結ぶ水上ロジスティクスの優劣が競われました。
その中でも抜きん出た海洋国家ベネチアは、15世紀に全盛期を迎えます。
15世紀終盤、進化した船舶航行技術は、新大陸発見という大きな恵みと転換点を欧州にもたらします。
新大陸から金銀や労働力(奴隷)を収奪し、近代資本主義の基礎が成立。
かつてのローマ帝国は面から面へと「地続き」に領土を維持しましたが、大航海時代は遠隔地の植民地経営がブーム。
スペイン、ポルトガルは地理的優位性を活かしてその先陣を切り、小国オランダも日本との貿易を独占し、大量の銀を日本から運んで繁栄を築きました。
オランダの次には、島国で多数の港湾都市を擁するイギリスが世界の海を制覇。
欧州は細かく分かれた国家が凌ぎを削り、激しい競争が行われました。
この地域で勝ち抜けば自動的に世界チャンピオン。
多くの戦利品が得られるので全力勝負です。
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