ケータイ3社の株価比較
ソフトバンク(赤)、KDDI(緑)、ドコモ(青)の6ヶ月比較チャートです。
9月7日に発表された8月の携帯電話契約数によれば、純増数はソフトバンクモバイル(SBM)が21万7200件で8カ月連続でトップ。
7月に2位だったNTTドコモは8万1200件で3位に転落。
KDDIは、iPhoneのキャッシュバックキャンペーンなどが奏功して、16万1900件と2位に返り咲き。
「番号持ち運び制度(MNP)」は、KDDIが3万4500件の転入超過で、11カ月連続で首位。ソフトバンクも1万500件の転入超、ドコモは4万3300件の転出超で、43カ月連続のマイナスという状況です。
iPhoneのないドコモは、格好の草刈り場になっているといった感じでしょうか。
iPhone5の登場で第4世代高速通信規格である「LTE」に注目が集まっていますが、ここでも先行するドコモをKDDIとSBMが追いかける展開であり、ドコモの苦戦に拍車がかかるのではないかとの観測もあります。
株価はこうした状況をわかりやすく反映し、SBは6ヶ月間で3割以上上昇。
KDDIは一時スマホで出遅れましたが、2年前の社長交代以降は猛烈に追い上げ、昨年秋からはiPhoneも取り扱い。
株価を見ると、今年7月からドコモとKDDIとの差が開いています。
かつて圧倒的シェアだったドコモには、親会社の持つ信頼性、店舗や機種の多さ、「i-mode」や「おさいふケータイ」での先行といった具体的なアドバンテージがありましたが、スマホ中心になった今、i-mode(死語か)は重要性を失い、iPhoneという選択肢が無いマイナスが目立ちます。
振り返れば、90年代~2000年代前半、ドコモのシェアは概ね6割。
残り40%を、セルラー、IDO、ツーカー、J-フォン等が、ぐしゃぐしゃと争う状態でしたから、ドコモは大関・関脇がいない横綱のような存在でした。
特に女性はドコモ贔屓で、機種はNECが大人気という時代がありました。
2008年7月、SBMがiPhoneの発売を始めたのが一つの転換点で、2009年度末にドコモのシェアは50%になり、現在は48%程度にまで落ちました。
Comments
こんにちは、ソフトバンク東海通です。
携帯について、大変ためになる記事を書かれていますね。
今後とも、勉強させていただきたいと思いますので、
よろしくお願いします。
Posted by: ソフトバンク東海通 | September 17, 2012 03:13 PM