« オランダ総選挙の行方は | Main | FOMCはQE3を決定 »

September 14, 2012

オランダ総選挙は賢明な結果

508984_c450オランダの総選挙は、事前の懸念とは逆に、反緊縮に強硬だった社会党が議席横這い、EU脱退を訴えた極右自由党が9議席減と惨敗。

安定を求める声の反映か、二大政党の自由民主党と労働党が議席を大きく伸ばしました。

自由民主党 31→41
労働党 30→39
キリスト教民主 21→13
自由党 24→15
社会党 15→15
民主66 10→12

オランダは1994年から2002年まで、自由民主党と労働党に民主66を加えた連立政権でしたが、今回は自民、労働二党だけでも議席80となり、150議席の過半数を確保可能です。

オランダ国民は、EU脱退など過激な選択肢を排除し、現状の枠組みの中で、緊縮(自民党)と反緊縮(労働党)のバランスを探ろうとしていると見て取れます。

急激な変化や極端な議論による混乱を避け、目の前にある仕組みの中で改善を積み重ねようという、さすが「優等生」の回答だと思われます。

オランダはまだ余裕があるということかもしれません。

貧しくなると冷静な判断が出来なくなります。


|

« オランダ総選挙の行方は | Main | FOMCはQE3を決定 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« オランダ総選挙の行方は | Main | FOMCはQE3を決定 »