ベンガジ(リビア)で市民が立ち上がる
また、市内では数千人がデモ行進を行い、襲撃に関与した組織ではなく、自分たちこそが、リビア国民の真の感情の代弁者だと声高に訴え、ある参加者は「米国民に申し訳ない、これが本当のリビアだ」と語ったともされています。
アンサール・アル・シャリアは、アルカイダとの関係が強いとされるサラフィ主義者(イスラム原理主義)の組織で、アラブ各地で武装闘争を進めています。
チュニジアでも米大使館が暴徒に襲撃されましたが、その時マルズーキ大統領は、「我が国の宗教的過激派の行動は超えてはならない一線red line を越えた」と過激派を激しく非難しました。
そもそもアラブの春以降、イスラム系政治団体の台頭に歯止めをかけることが難しくなり、そこを突いて過激派が存在感を示そうとする乱暴な行為に市民感情の反撃が具体的に始まったという意味で、注目すべき動きかと思われます。
アラブの地に、穏健で現実的な政治活動が広がることを期待したいと思います。
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