ソフトバンク株は窓を埋められるのか
「ソフトバンク、イー・アクセス買収後に“仰天展開”」という記事によれば、SBはイーアクセスの全株取得後に、株式売却や第三者割当増資により、出資比率を大幅に引き下げ、子会社とはしない方針。
そもそもイーアクセスの買収は、会社ではなく電波が欲しかったのは明らか。
本来3分の1以上出資を受けた会社は、親会社と同時に電波の割り当てを受けることは出来ないのですが、後から買ってしまったSBは、いわば掟破り。
電波配分権という利権を手放さず、こうした事態を生んだ総務省も批判に晒されています。
SBは株式交換でイーアクセスを子会社する方針と発表していますが、評価額52000円と当時のイーアクセスの株価15000円の差額(時価総額)は1280億円。
ゴールドマンサックスなどイーアクセスの株主が取得したこの金額は、もし電波オークション方式(欧米のほとんど、韓国でも採用)で徴収していれば、税金として国民全体の利益になっていた理屈になります。
仮に東洋経済の記事が事実だとすると、SBは電波寡占の批判を、総務省は電波割当て方式の不備に対する批判をかわしやすくなり、SBは株式の希薄化が(数%ですが)軽減されます。
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