時代のゲームは麻雀から将棋へ変化している
昨日、野田総理は、解散宣言を党首討論という公開の場で行い、しかも2日後という従来の常識では考えられない短い期限を設定。
そして、衆院定数削減、TPP参加と次々に踏み絵を繰り出して敵味方双方を驚かせ、市場を動かすサプライズとはこういうことだ(?)、という役者振りを見せ付けました。
かつて学生、サラリーマンの必修科目だった麻雀は、手の内を隠すことが認められ、考慮時間の制限もありません。
将棋は全てオープン、近代になって時間制限が付き、最近ではネットで棋譜が公開され、「新手」の寿命も一瞬です。
世界中で情報の非対称性によって保たれていた独裁政権が次々と消え去り、お互いが同じ情報を基に競争するゲームの勝者しか残らない世界になりつつある。
時代遅れの左派が多い民主党の中で、少なくとも野田氏は、オープン&フェア、スピード重視へとルールが変わる現実を認識しているようです。
それにしても、分配重視党の党首がTPPに積極的で、成長重視党が「および腰」というわかりにくさは問題。
各党の政策軸が曖昧で、好き嫌いに基づく仲良しクラブであるため、離党者が続々。
どこがフリードマンに近いのか遠いのか、明確な選択肢の提示を望みたいところです。
Comments
消去法の達人たちは、’ああでもなければ、こうでもない’ と力説する。
無哲学・能天気であるから、自分は ‘どうであるか’ を述べることはできない。
過不足のない世界観がない。空想になる。だから、哲学的な団結ができない。
日和見である。つかみどころがなく、離合集散が激しい。
日本語には時制がないから、現実と非現実の区別ができない。だから、有意義な議論と言うものができない。
理想を述べると「そんなことを言ってもだめだぞ。現実は、そうなっていない」と返される。
それで、自己の理想に向かって生涯努力する態度が保てない。
未来時制の文章なくしては、脳裏に未来社会を構築することも困難である。
代議士といえども、議論のための代理人となることは難しい。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
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Posted by: noga | November 16, 2012 01:10 PM