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November 20, 2012

チャイナ・ジャッジ

「チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男」は、薄熙来の人生を浮き彫りにすると同時に、その夫人谷開来が、なぜ英国人ニール・ヘイウッド氏を殺害する必要があったのか、その謎に迫ろうという意欲作です。
不正蓄財で数千億円の資産がある薄家にとって、ほとんどの問題は金で解決できたはずなのです。

Tky201209280413著者の遠藤誉女史は長春生まれ。
70歳を越えてから政治的発言を自らに許すようになり、最近はTVでも中国問題の辛口コメンテーターとして頻繁に登場します。
その独自のチャイナネットワークを活かし、闇に包まれた中国指導部の人間模様を明らかにしていきます。

本書では、薄熙来の父親である薄一波にも多くの記述が割かれています。
薄一波は、自分の名誉を回復してくれた胡耀邦を裏切り、民主化を軍事力で潰すよう鄧小平を動かした権力の亡者として描かれています。

党内で人気の無い薄熙来を中央政界に押し上げるために力を尽くし、執念で99歳直前まで生きました。

一方、習近平の父親である習仲勛(しゅうちゅうくん)は、胡耀邦を最後まで支える人徳ある人物。

最高指導者となった息子は今のところ、自分のカラーを打ち出すことを抑制していますが、もし父親のDNAを素直に受け継いでいるとするなら、5年後に期待が持てると著者は考えています。
胡錦濤も現実的な選択として、今よりも5年後を選択したのだろうと感じられます。

江沢民が死なない限り民主化できない国。
待つしか無い。

中国の人は私と違って気が長いのです。

<参考>遠藤誉 東京福祉大学国際交流センター長 2012.6.11(you tube)
この中で汪洋と李源潮は100%当確と何度も断言し、ものの見事に外れてしまいました。

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