アマゾンの段ボールが大き過ぎる訳
②クレーマー対策
客の中には、本の表紙がちょっとよれただけでも大騒ぎする人間がいます。
企業としては、多少ゴミが増えようとも、面倒なクレームを発生させない方が優先します。
もっと簡便な包装で良いとメールを送っても、「万一に備え、丁寧に梱包させて頂いております」とマニュアル通りに反論されるのがオチでしょう。
③仕入れコストの削減
段ボールの種類を減らすほど、1種類当たりの発注量が増えるので単価は下がる理屈。
種類が少ないほど、保管コストも下がるはずです。
④まとめ買いの促進
何度か注文すると、「このSDメモリー1個を頼むと、また結構な大きさの段ボールが来るので面倒くさいなあ」と思うようになります。
だからといって配達スピードはアマゾンが早かったり、そもそも最安値だったりするので、他業者へ発注するのも躊躇される。
そんな時、
「そういえば来週文房具をいくつか買う予定があるし、この際来年の卓上カレンダーも一つ買っておこう。そうすれば、段ボールの大きさと中身のバランスも、まずまず取れるのではないか。
えーい、どうせならSDメモリーも予備にもう1個買っておくか」
などと考える人が、多分結構な数で出てきます。
アマゾンとしては、まとめ買いによって、売上増と輸送費減少に繋がります。
アマゾンには大手宅配業者が揉み手をしてやってくるので、特別価格が提示されています。(多分)
顧客に配慮して、こまめに箱の大きさを変えたり、出来る限りメール便を増やして輸送コストを下げるような努力をするインセンティブは存在しないのでしょう。
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