エネルギー論争の盲点
「エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う 」は、昨年秋に買って読みました。
なぜそんな昔のことを思い出したかというと、最近 you tubeで、著者の石井さんの講演「石井彰 エネルギー・環境問題研究所代表 2012.4.3 」を見つけたからです。(これも半年以上前のものですが)
本を買わなくても、you tubeで十分要旨はわかりますし、むしろ著者のシニカルな性格をより良く感じ取ることが出来ます。
著者は元日経記者。
原発ゼロ運動は、文化人と自称する人が陥りやすいマルクス主義的ユートピア幻想の再来であるという見方を示しています。
要するに現実を見たら、このあたりの選択肢しかないんじゃないの、と言っているだけの内容ですが、それが日本では貴重で啓発的と一部で賞賛されるというのが、いかにも日本らしいところです。
理想の社会を目指して頑張って進もうというタイプの人には、全く向かない本です。
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