竹中日銀総裁の可能性
インタビュー:物価目標1-3%掲げ国債買い入れを=竹中・慶大教授を読むと、良し悪しはともかく、竹中氏は意外と、「リフレ派」や「貨幣数量説」と分類される人たちに近い感覚を持っているように感じられます。
氏は元来、景気の「気」の部分を大事にする発言が多い人ですから、「気」より「理」を大事そうにしている日銀に批判的なことは頷けます。
実際のところ、日銀の力だけでインフレを起こすことは出来ないと私は思いますが、日銀が強く先導して全員がその「気」になれば「気分」が変わって実体経済に影響を与えるという道筋を完全に否定は出来ません。
いずれにせよ、これほど意見が一致しているのであれば、安倍-竹中の首相-総裁コンビでアコードを結ぶと、外国人投資家の心理にも相当のインパクトを与えそうです。
為替相場は株式市場よりも賭場に近く、ファンダメンタルよりもモメンタム重視なので、一度勢いが付けばヘッジファンドたちも儲かる方向に張ってきます。
無論、短期筋はいずれ反対売買するので中立ですが、方向性が決まれば他の投資家も追随して来るのでトレンドが長期化してしまう可能性は無視できません。
2011年夏からの1年間、短期筋の売りポジションがパンパンに膨張しているのになおユーロが下げ続けた背景には、「短期が長期を促す」という事情があったように思われます。
ちなみに、今月23日のNHKスペシャルは、「日本国債~何が起きているのか~(仮)」の予定です。
平成不動産バブルは、1990年10月、NHKスペシャルを機に崩壊に向かい始めましたが、人々はこれを「正常価格への回帰」と歓迎し、不良債権の山を心配する一部の声はかき消されてしまいました。
再びNHKの番組を機に、国債バブルが弾ける、という事になれば、あまりにも出来過ぎです。
Comments
テレビをほぼ見なくなって数年になりますが…NHK未だ健在?でしょうか。この時期にこのテーマは秀逸。
しかし企業も個人も負債をここまで政府に押し付ける精神はちょっと病的な気がします。
保有ゴールド証券が上がらないと正直ホッとします。とは言うものの価格が下がらないので買い増し出来ず…微妙な心理です(笑)
Posted by: BLUE | December 08, 2012 05:51 PM
NHKは民放よりはマシ。
NHKの中では地上波よりBSがマシ、という感じでしょうか。
ゴールドは、金大好きの中印が少し元気が無い割りに下値が堅い印象で、増やすと言うよりもインフレヘッジのための精神安定剤と思って放置しています。
Posted by: akazukin | December 08, 2012 06:13 PM