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January 07, 2013

ベトナム株が好調

ASEANの中で常にドンジリだったベトナム株が盛り返し、昨年12月以降の上昇率は12%。

Vnm直近3カ月では、昨年チャンピオンのフィリピンを抜いてトップのパフォーマンスとなっています。

ベトナム経済最大の懸念はインフレ。

2012年12月のCPIは前年比+6.81%と、11月の7.08%より改善。
2011年は+20%くらいが当たり前だったので、劇的に良くなりました。

そもそもインフレの原因は貿易赤字による通貨安。
庶民はやたらと桁数の多いドンを信用せずに(100万ドンが4000円くらい)金や米ドルに替えてしまうので、それがまた自国通貨の売り圧力になる悪循環でした。

20121228153921問題の貿易収支ですが、速報値によれば、2012年は2億8400万ドル(250億円)の輸出超過で、20年ぶりの黒字となる見通しです。

金融機関の不良債権比率は高く、公式発表で8.8%。
ただし、不動産市場が回復すれば不良債権も減るわけで、最近の株式市場を見れば、資産価格の上昇に期待が持てる状況です。

今後政府は不良債権処理機構設立などの対策を講じると表明しており、インフレ沈静化に成功して更に利下げ出来るなら(現在の公定歩合7%)、今年はベトナム株が面白いかもしれません。

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Comments

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

Posted by: 職歴の書き方 | January 16, 2013 02:28 PM

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