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January 07, 2013

日米関係とは何だったのか

02456147_1「日米関係」とは何だったのか―占領期から冷戦終結後までは、戦後の日米関係をアメリカ側から見たものです。

膨大な資料がうまく整理されて読み応えがあり、大変面白い本でした。

本書をベースに、戦後のアメリカの対日観の変化を並べてみます。

・財閥解体、平和憲法の押しつけなどマッカーサーの政策は左寄り過ぎる。
日本は対共産主義の防波堤で、早期の軍備再開が望ましい。奴は首だ。

・朝鮮戦争は日本への補助金で丁度良かった。
問題は今後、日本をどう食わせるかだ。日本には輸出のための市場が要る。
再軍備には経済力の復活が大前提だ。

・日本は中国貿易を望んでいるが、中国への依存は日本の「赤化」懸念がある。
とはいえ、中ソを引き裂くのに日中貿易は有効だから、ある程度は認めよう。
日本の主な輸出市場は東南アジアが良いが、足りない分はアメリカが引き受けよう。

・衆院でおよそ150議席を持つ社会党を、これ以上伸ばしては危険だ。
自民、民社にCIA経由で資金援助しろ。

・日本経済はベトナム戦争のおかげで高成長し、十分大きくなった。我々は対日貿易赤字に苦しんでいる。
にも関わらず、日本は憲法を口実にして軍事負担はしない、沖縄は返せ、繊維交渉では妥協しない。
もう、中国と直接交渉した方が良いな、円は切り上げだ。
事前に日本に連絡?放っておけ。


本書ではニクソンの時代までが詳細で、その後はあっさりしています。
歴史家の目で見ると、日本が東側に行かないようにアメリカが丸抱えしていた時代がそこで一区切りということかと思われます。

日本は国内社会主義勢力の存在を利用し、時折は親中姿勢を見せてアメリカから資金を引き出し、朝鮮戦争とベトナム戦争では血を流さずに大いに儲け、次にはアメリカを貿易で浸食し、上手く立ち回った。

そんな米政権の苛立ちが随所に記録されており、ここにある事実は、いわゆる陰謀史観とは対極にあります。


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