米1月雇用統計はまずまず
月初の恒例イベント、米雇用統計。
1月の非農業部門雇用者数は+15.7万人。(前月改定値19.6万人)
失業率は7.9%と、前月比0.1%悪化しました。
良いとは言えないものの、まずは想定レンジ内。
過去2ヶ月分が上方改定されたこともあり、ネガティブな評価は限定的でした。
為替市場は、発表直後にドル円が92円台を滑り落ちて91.85円まで円高方向に反応しましたが、その後ダウの上昇もあり、ドルは1円反発して92円80銭台で終了。
米国長期金利も急低下することは無く、ドル円を支えました。
リーマンショック以降、アメリカでは850万人の雇用が失われ、その後450万人取り戻したといった表現がされています。
今のペースが続くと、残り400万人戻すのに、あと2年くらい。
失業率の最悪は2009年10月の10.1%で、そこから3年ちょっとで2.2%改善。
FRBが目標とする6.5%まで1.4%ですから、やはり2年くらいの距離感でしょうか。
いずれにせよNY市場は、雇用環境の穏やかな回復基調を確認し、適度な緩和姿勢の継続を期待したようです。
今のところは円安も、世界のリスク資産への資金供給によってポジティブな方向に働いていると見る人が一定程度いるように思われます。
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