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February 12, 2013

株高に反応しない長期金利

Gcexeグラフは日本の長期(10年)金利。

1/7の0.84%をピークに、この1ヶ月間下降気味で、衆院解散が決まった11/15の0.76%と同じ水準になっています。

素直に読むと、一時上昇した成長期待は剥げて解散時に戻った、ということになります。

Z次はドル円相場と米国長期金利の相関図。
ほぼ一致しています。

素直に読むと、円安は従来通り、日米金利差に反応しただけ。
アベノミクスとか日銀法改正議論とかは、ほとんど関係ないということになります。

強いて言えば、金融緩和の方向性が日本の長期金利を抑えたので、アメリカの金利上昇に日本が追随せず、日米金利差が広がって円安をもたらした、という解釈は可能です。

Chart次はドル建て日経平均です。

直近値は120.15。
これは12月19日の120.43より下がっています。
この2ヶ月間のドル建て日経平均上昇率は僅かに3%と、ほとんど変わらず。
儲かっているから更に買い増し、という盛り上がりとは無縁。

全体を整合させる理屈を考えると、「日本が成長すると思わないことは変わらないが、アメリカの景気回復期待を背景に円安になったので、過少になった日本株への投資割合を修正するため機械的に買いを入れた」ということになるでしょうか。

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