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March 14, 2013

中国と絶縁し東南アジアと生きる

4822274144「中国と絶縁し東南アジアと生きる」は、「中国に立ち向かう日本、つき従う韓国」の一節です。

本年1月、韓国は靖国放火犯の中国人を政治犯として日本への引き渡しを拒みました。
犯人引き渡し条約があるにも関わらず、放火犯を強引に政治犯と認定する異例の取り扱いであり、中国の圧力に屈したことは明白です。

去る11日に行われた日本政府主催の東日本大震災2周年の追悼式。
中国の欠席には誰も驚きませんが、韓国も欠席。
事務的ミスと主張していますが、この時期に式典があることに注意するのは大使館として重要任務であり、この弁解を真に受ける人は皆無でしょう。

本書は、こうした韓国の変化を、歴史的な観点を含めて分析しています。

著者は5年間ソウル特派員を勤めた日経新聞編集委員。

日本企業は今、中国戦略を大きく転回しようとしています。

日本の直接投資はASEANに向かい、韓国は中国に従い、中国は北朝鮮を見放すことを考え、米国はあわよくば北朝鮮との野合(?)を画策し、ミャンマーは中国支配を脱する手段としての民主化を選択しました。

韓国は大国従属が伝統的国策であり、基本は中国、20世紀前半は日本、後半はアメリカ、そしてまた中国へと回帰しようとしています。

こうした各国の思惑を客観視し、激動する東アジア情勢の今後を読み解くための良きコンパスとなりそうな内容です。

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