中国経済はリスク増大
中国国家統計局が9日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.2%上昇、生産者物価指数(PPI)は同1.6%低下でした。
開会中の全人代で、今年のCPI上昇率を3.5%前後に抑制と言っている以上、実態より低い数字を出しているものと思われます。
CPIは高く、PPIが低いということは、企業活動が低迷している割りに最終物価が上がっている訳で、こうした状況は中国の株価が低迷していた2009年初め頃と似ています。
為替操作国中国では、常に人民元が「じゃぶじゃぶ」。
お金が上手く回っていないと、経済成長以上に上昇した不動産価格がポッキリ折れてしまいます。
指標操作国でもある中国の場合、経済実態はより深刻なはずで、近い将来景気実感が良くない中でもインフレ退治のために利上げせざるを得ないような事態に陥る可能性も感じられます。
その時株価がどうなるかは言うまでもありません。
人件費の上昇で産業競争力は周辺国に劣るようにもなりました。
日本からの投資は中国を避け、ASEANにシフト。
2012年の日本からの直接投資額は、中国が6860億円、タイが1兆1300億円と報道されています。
最近の豪ドル相場の弱気は、相関性の高い中国経済への悲観を織り込みに行っているのかもしれません。
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