ランドが弱い
南アフリカには年間9万台を生産するBMWの工場(右ハンドル仕様)があり、日本にも輸出されています。
これだけランドが安ければ輸出は好調だろうと思うところですが、1月の貿易収支は予想の▲97億ランドに対して▲245億ランドとガッカリの数字。
昨日公表された第4四半期経常収支は、▲2126億ランドと、これも予想の▲2031億ランドより悪い数値。
先月20日に発表された世界3位の産金会社、アングロゴールド・アシャンティ の2012年12月通期の利益は前年比29%減少。EPSは、アナリスト予想3.03ドルに対して2.39ドル。
原因はモチロン、ストライキによる鉱山閉鎖です。
今のところ、市場のリスクオン心理が新興国通貨買いマインドを支えている部分がありますが、それ以外には良いニュースが見当たらない南ア。
これでインフレ率が上がってきて大して景気も良くないのに利上げなんて事になると、資金逃避が進むかもしれません。
南ア株のETF(EZA)を見てみると、1月以降は世界的な株高傾向に逆行していることがわかります。
何と言っても、政治的な安定、主要産業である鉱山関係のストライキ回避が求められるところです。
Comments