ホリエモンが仮釈放
昨日、粉飾決算事件で懲役2年6カ月の実刑判決が確定して服役していた旧ライブドアの堀江貴文元社長(40)が、収監先の長野刑務所から仮釈放されました。
ライブドア株は、上場廃止直前、大きく純資産価格を割っていた時に初めて買いました。
上場廃止後に何度か財産分与的な配当があり、元を取ることが出来ました。
人気があった頃は大嫌いな株で、一度も触っていません。
100分割したら100倍になる、といった異常な雰囲気を利用し、事業の中身が乏しい「ハリボテ株」と判断していたからです。
堀江氏は出所会見の最後に、「この痛い経験を糧に、2度とご迷惑をおかけしないよう、気を引き締めつつ、新しい価値を創造していきたい」と語ったと報道されていますが、あの当時は、価格と価値の違いを分かっていなかったということでしょう。
但し、検察のやり方にも大きく問題ありです。
新興市場に正しいフィルター機能がなく、政治家やメディアまで寄ってたかってハリボテをモンスターに仕立ててしまったため、自分勝手な正義感を振りかざす検察につけ込む隙を与えてしまいました。
「お前たち大衆が騙されていることに気が付かないのなら、俺たちエリートが化けの皮を剥いでやる」
こうして過剰な刑事罰と社会的な制裁が与えられた結果、ビットバレーの企業家たちは一斉に身を屈め、過剰コンプライアンスによって健全な資本主義までが委縮する羽目に陥りました。
生きた市場を知らない検察が乗り出す前に、投資家自らの手で偽物は退場させる機能を持つことが重要だ、というのが教訓です。
時折それを思い出すため、今はもう価値の無いライブドアの株券を手元に残し、時折り眺めるようにしています。
Comments
I agree with you.
Posted by: from Silicon Volley | March 30, 2013 12:37 AM