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March 26, 2013

日本の貿易収支・経常収支の確認

Photoあらためてグラフで確認してみると、かつての貿易立国イメージは喪失し、貿易収支は赤字傾向が定着。
赤い棒は、ほとんど水面下にあり、震災以降1000億円以上の貿易黒字の月は、たった1ヶ月だけです。

それでも過去の海外投資から得られる所得収支等によって経常黒字基調(青い折れ線)は維持されていましたが、回復しない貿易収支に引きずられ、H24年11月からは3ヶ月続けて赤字になりました。

経常収支が赤字になったからすぐに問題とか、もう成長できないという訳ではありませんが、日本が貸す国から借りる国(あるいは過去の蓄積の取崩し)になるのですから、今よりも借りる努力が必要になります。

貸し手にアピールするには、財政再建をするか、金利を上げるか。
幸い、消費税にはまだ上げる余地が残されています。

一番良いのは、運用努力によって金融資産のリターンを上げることだと思い、微力ながら頑張ります。

昨日発表された日銀資金循環統計(速報)(2012年第4四半期)によると、家計の金融資産は1547兆円。

現預金854兆円、国債保有高24兆円および保険年金準備金429兆円の一部で国債は支えられています。

債券を除くリスク資産投資は、株式106兆円、投資信託61兆円の合計167兆円で、全体の10.8%。

この比率は、米国が44.6%、ユーロエリアが21.6%です。

経常収支赤字傾向の国債に集中投資は危険なポートフォリオ。

まずはユーロ圏との距離を詰めて、15%くらいが妥当な目標でしょうか。

国家より財務の健全な企業は、たくさんあります。

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