イオンがダイエーにTOB
イオンの資料を見ると、SMBC日興證券の算定した参考値として、
・市場株価法 208 円から221 円
・類似上場会社比較法 144 円から205 円
・DCF法 222 円から366 円
とあります。
市場株価法では、
「平成25 年3 月17 日の本件に関する憶測報道による株価への影響を排除するため、かかる報道による影響を受ける直前の営業日である平成25 年3月15 日を基準日として(略)」と、株価が上昇した期間は対象外とされています。
結果的には憶測では無かったので、この論法が真に論理的なのかどうか疑問は残りますが、イオンとしては、「憶測報道」直前3/15の237円に2割近いプレミアムを付けてやったぞ、と言いたいのでしょう。
現在ダイエーの筆頭株主である丸紅グループは、保有するダイエー株約29%のうち5%を残して24%をイオンに売却。
イオンは、従来からの保有分19.8%と併せて約44%を保有し、かつダイエーに取締役の過半数を派遣して、実質支配基準にて子会社化。
なお、上場廃止は企図していないとのことです。
安易にプレミアムTOBを期待してはいけないという事例です。
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