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March 10, 2013

円安だけでない日本株上昇

Photo_2グラフは日韓の株価と為替(ウォン/円)。

日本株が上がるかどうかは、ライバル韓国との競争が最大の要因であり、その勝負は両国の為替で決まる。
ということで、1月まではウォン高と日本株上昇は同じ動きでした。

2月になり、株も為替もやや揉み合いましたが、そこから上放れしたのは株式市場。

株価上昇は喜ばしいことではあるものの、これを正当化する背景は何でしょうか。

①政府の成長戦略期待

TPP参加は時間の問題。施政方針演説で、安全が確認された原発は再稼働するとも宣言。
カナダからのシェールガス輸入が既に認可され、アメリカも続く見込み。
エネルギー問題の明るい兆しは、貿易収支改善により円高要因ではあるものの、電力料金の抑制は企業には朗報。
企業業績が賃上げを呼び込み、消費を活性化、企業業績向上のポジティブスパイラルに入った日本。
ついにデフレ脱却、再び成長が始まった!

②米国株の上昇

DOWが史上最高値更新。
米国株が上がれば、他も上がります。
投資家のリバランス効果もあり、昨年まで落としすぎていた日本株への配分を上げざるを得なくなった。
あまりに過小評価された日本の是正が要因。
持たざるリスク、日本株!

③トレーディング効果

Chart上がるから買う、買うから上がる。

ドル建て日経平均を見ると、2月中旬に短期のゴールデンクロス。
ここをチャンスと見た資金が一気に流入し、相場を形成。

怖くて空売りなんか出来ない状況の中、回転が効いている限り、前を向いてドンドン行くのがトレーディングのルールだ!


④バブル効果

株が上がった、金利は下がった。
保ち合い株と国債だらけの金融機関のバランスシートが劇的に改善。
余力の出た邦銀はガンガン海外へ進出、国内でも積極融資の攻めの経営で、眠っていたマネーが突如覚醒。
金融と不動産は行ったり来たりのもたれ合いであり、これまでとは逆に、スパイラルが良い方向に回り出すと勢いが付いて止まらない。
財テクブーム復活、証券バンザイ、30年振りにバブルへGO!


共通するのは期待先行。
これから実態が追いかける必要があります。

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