シカゴ筋ポジションの確認(4/16時点)
(4月16日) (4月9日) (増減)
カナダドル ▲75913 ▲71133 ▲4780
スイスフラン ▲3253 ▲10014 +6761
ポンド ▲61975 ▲69969 +7994
円 ▲93411 ▲77697 ▲15714
ユーロ ▲29764 ▲50858 +21094
NZドル 30808 25150 +5658
豪ドル 53175 77879 ▲24704
円ショートポジションが大きく増え、ユーロショートは減少。
オセアニア通貨は、キウイが増えてオージーは減少と対照的な動きになっています。
RBAから常に高すぎると牽制される豪ドルに比べると、NZドルの方が相対的には買いやすいというのが市場の趨勢のようです。
対ドルで円の先安感は強く、ネットショートポジションは10万枚に届こうかという勢いになっています。
ここまで積み上がると表層雪崩も起こりやすく、今週は金価格の急落やG20懸念などを材料に、一時95円台までありました。
しかしながら、終わってみれば99円50銭。
相変わらず「一時的な円高局面は円売りのチャンス」という状況が続いています。
誰の債務でもない金は、不安な時に買われます。
だとすれば金価格の下落は、金融市場に信頼が戻っているという良いサイン。
金でリスクヘッジする必要が薄れたという投資家の判断は、ドル崩壊懸念がなくなり、これからも円安株高が続く兆候だから行け行け!という解釈も出来ますが、過去にあったように、単なる楽観の可能性もあります。
上がるドルと株、下がる円にはついていくものの、金を完全に手放すほど安心できる情勢とは思えません。
黒田総裁は将来、グリーンスパンと同様の批判を受けるかもしれません。
Comments
先進国中央銀行の信用毀損熱が止まない限りご指摘のようにゴールドは魅力的ですね。
新興国経済拡張に比して彼ら独自の信用形成が遅れていることもゴールドを輝かすように感じます。
長期的に新興国特にアジア国債とゴールドの両輪をバランスよく徐々に厚くしていく戦略が私のメインシナリオです。
Posted by: BLUE | April 21, 2013 12:29 AM
世界経済は、通貨安→バブル→崩壊→景気後退→金融緩和、というサイクルから抜け出す目処が立っていません。
結局のところ、通貨安競争が続いているのが現実です。
金価格がバブルになりそうな手前で急落したのは、金で攻めてはいけないということ。
自分の資産は、金で守りつつ、株や債券で攻めるのが正しいかと思います。
Posted by: akazukin | April 21, 2013 08:34 AM