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April 21, 2013

電王戦最終局も人間が負け

201304208044111l電王戦最終局は名人戦挑戦経験もある三浦八段と、東大が開発したGPS将棋の対戦。

三浦八段に明確なミスは無かったように思えますが、三浦陣は駒得したものの王様の守りが薄くなってしまい、そこを的確に捉えたコンピューターの勝ち。

通算成績は、人間の1勝3敗1分け。
コンピューター勢で最も弱い5位に勝利しただけに終わりました。

GPS将棋は、序盤では既存の定跡にチャレンジし、中盤でも細かな攻めを繋ぐ構想など、人間並み(?)の立派な大局観を見せ、優秀なプログラミングであることを証明しました。

計算機能で人間が機械に敵わないのは当然ですから、人間VSコンピューターの演算対決など誰も仕掛けません。

将棋を人間の聖域としておきたい、将棋には単なる計算とは違う何かがあるはず。
という人間の思い込みが、敗戦をショックと捉えています。

何かとは、微妙な形勢判断だったり、序盤の構想だったりするのでしょうが、そうした部分もコンピューターは相当程度学んで来ているので、「序盤で優勢になって後は一つもミスをしない」という人間唯一の勝ち筋も消えかかっているというのが現実です。

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